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K's Gallery

武下久美子
東海市在住。

1996年、病に倒れ、原因不明の難病「RSD」を発症。両足と手足の自由を失う。 発症から1年半が過ぎた頃、友人に勧められて絵と出会う。 以来、自宅で闘病生活を送りながら、わずかに動く右手で絵を描き続けている。 友人や家族の協力で、旧東海市民病院や東海市市民活動センターなどで個展も開催。 2002年には作品を集めた著書『自分との闘い 自分への励まし』を出版し、 病気と向き合う辛さや周りの人たちへの感謝の思いを綴った。 全身に強い痛みが走る難病と闘いながらも前向きに生きる武下さんの姿は多くの反響を呼んでいる。
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ぐるりお遍路の旅
JTB

2017年 1月 23日のコラム

シンピジュウム 花言葉「素朴」


1月13日 下関のお義姉さんから宅配が届き,主人が空けてみると,
『おそいぞ武蔵&小次郎やぶれたり』の巌流焼き,
[どら焼き(しろあんと小豆餡の2種類)]が入っていました^^♪
知っていますか?巌流島の決闘!!
中に入っていた栞を読んでいたら,
皆様にも思い出して戴けたらと,ここに書いてみましたf^^。

吉川英治著「宮本武蔵」では,待ちかねて激しく呼びかける小次郎。
「武蔵っ!武蔵っ・・・」苛立ちながら呼ぶ声に,武蔵は一言も答えなかった。
ついに小次郎は「怯(おく)れたか,策か。いずれにしても卑怯と見たぞ」と長刀を抜き放った。
こうして白昼の決闘がはじまる。

一方,村上元三著「佐々木小次郎」では,巌流島の渚で,まず小次郎が足を止める。
武蔵も立ち止まる。それぞれの武器を右手にさげたまま,一言も発する事はなかった。
じりじりと睨みつづけ,気合も発せず,互いの眼を射抜くように見つめた。
やがて武蔵の顔から,しだいに血の気が引き,眼光だけがすさまじく光る。
逆に小次郎の白い顔は紅潮して,眼は細くなり,きらきら輝いてきた。
やがて二人の足は草を踏みにじり、じりじりと接近する。

こうして、きわめて好対照に描かれた巌流島決闘の息づまる一瞬。
吉川武蔵には,鋭い気合とともに迫真のセリフが飛び交う。
村上小次郎は絵巻物を見るような沈黙の睨み合いが続く。
吉川英治作品はメリハリの効いた秀逸の語り調。
村上元三作品はサイレント映画にただよう寡黙の映像美。
両大作家の,ペンの力による,巌流島対決でした♪
わしが心と巌流島は 外にきがないまつばかり♪〟と,
民謡に謡われた巌流島の松林も今は,汐風に吹き去らされて、
ふしくれだった5,6本の枯松がわずかに昔の名残を留めているとの事です!!
久し振りに宮本武蔵!懐かしんで戴けましたでしょうか^^!