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K's Gallery

武下久美子
東海市在住。

1996年、病に倒れ、原因不明の難病「RSD」を発症。両足と手足の自由を失う。 発症から1年半が過ぎた頃、友人に勧められて絵と出会う。 以来、自宅で闘病生活を送りながら、わずかに動く右手で絵を描き続けている。 友人や家族の協力で、旧東海市民病院や東海市市民活動センターなどで個展も開催。 2002年には作品を集めた著書『自分との闘い 自分への励まし』を出版し、 病気と向き合う辛さや周りの人たちへの感謝の思いを綴った。 全身に強い痛みが走る難病と闘いながらも前向きに生きる武下さんの姿は多くの反響を呼んでいる。
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ぐるりお遍路の旅
JTB

2012年 9月 17日のコラム

キャッツテール 花言葉「気まま」


(前々回の続きです)

孫の歩君を預かる事になり、
主人は小雨が止むのを待って、
「大野漁港」へ釣りに出かけました。

主人と歩君の2人での外出は始めて。

ママは歩君が“1人で大丈夫かな^?^”と、
心配だったらしいのですが、
当の歩君は全然平気な顔で笑みまで浮かべて、
“くーちゃん♪♪今日ね、未侑は(お姉ちゃんとは呼ばず)
子供会のキャンプでいないよ”
“それで歩君は1人で来たのね^♡^1人でも大丈夫?”
“うん、全然平気だよ。
あとでじーちゃんに釣りに連れて行ってもらうし^-^”

子供が成長するのは早い。
そんな主人と歩君の2人が
2時間ほど掛けて釣ってきたのが、
「ハゼ、1匹」。

歩君のパパが
“あっ、夜のおかず、唐揚げにして食べよう♪♪”と言うと、
歩君はもの凄い勢いで
“だめー、食べちゃー駄目―;;
お家に持って帰って飼うの。ねー、いいでしょう;;”
息子が冗談で言った言葉でしたが、
歩君はパパに半べその顔で、一生懸命お願いをしています。

小2の孫は生き物に対して、
「命の尊さ」がわかっているとは思いませんが、
「食べてしまう」と言う言葉に、
“食べちゃーかわいそうだよ;;”と、
小さな「ハゼ」の命を尊重した事に
婆馬鹿ですが^^温かい心を持ち育っている歩君に、
心がほっこりさせられました^♡^

その「ハゼ」は、
何と9月に入った今も生きているそうです。

あの日、次男が初めて私に心境を語った事と
長男の言葉を胸に、
母は辛さを心に隠し、もう一分張りしますね。