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K's Gallery

武下久美子
東海市在住。

1996年、病に倒れ、原因不明の難病「RSD」を発症。両足と手足の自由を失う。 発症から1年半が過ぎた頃、友人に勧められて絵と出会う。 以来、自宅で闘病生活を送りながら、わずかに動く右手で絵を描き続けている。 友人や家族の協力で、旧東海市民病院や東海市市民活動センターなどで個展も開催。 2002年には作品を集めた著書『自分との闘い 自分への励まし』を出版し、 病気と向き合う辛さや周りの人たちへの感謝の思いを綴った。 全身に強い痛みが走る難病と闘いながらも前向きに生きる武下さんの姿は多くの反響を呼んでいる。
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ニュース
ぐるりお遍路の旅
JTB

2016年 11月 28日のコラム

夏の水仙 花言葉「深い思いやり」


入院2日目、今日は午後から全身麻酔があり,
昨夜の12時から明け方の9時迄,水分だけ摂る事が出来るが,食べ物は一切駄目!!

8時過ぎ,平野先生が外来診察に行く前に来て下さる。
その後に柴田先生も様子を見に来て下さり,
昨夜,先生が来て下さった時に描いていた絵を観て,
“わー!凄い♪もうこんなに色を?!”と,笑顔になる!!

9時過ぎ,PT正樹先生のリハビリ中,志乃先生が,
“角田先生・辻先生も手術室入ってくれますから!”と来て下さる。
時間が迫る中,血圧がどんどん下がり「79-48」。でも,ふらつきも無く大丈夫。

12時過ぎ,主人が来て、孫の藍ちゃんからの手紙と絵が届いたと言って,
その絵を壁に貼ってくれる。“これで元気が出た^^v”

PM1時半,オペ室から連絡あり,急にドキドキ!!いつもと違う手術室の通路!
初めて新棟での手術室に入ると,明るさ綺麗さがいつも以上に輝いている!
麻酔科医師,看護師,ざっと見渡すも11名はいる。
そこへ柴田先生を始め,5人のリハビリ科医師も入り多人数の中、
私の顔に酸素マスクが被さり,静まり返った緊張の中,
柴田先生達が私を見守り見つめている。イザ,宇宙の旅へ・・・ん?恩先生がいない!!

“武下さん,武下さん・・・”かすかに遠くから聞こえてくる声!
虚ろに気が付いていく中,手足の痛みに声も出ず顔が歪む><。
私がようやく目覚めたのは翌日の明け方!
看護師さんの話によると,主人は中々目覚めない私を凄く心配しながら,
夜遅く帰って行ったとの事!!

AM8時半,角田先生,“少し食べられるようになったら点滴を抜きますね”。
9時過ぎ,主人がそ~っとドアを開け,“あ~!良かった~。中々目覚めないから心配して眠れなかった。
今から仕事に行って夕方また来るからな♪”。
笑顔で出て行く主人の後姿を見て、私がこのまま眠りから覚めず旅立ったとしたら,
このように動揺を隠せず,不安な毎日を過ごすのか?
と,ふっと思った瞬間,涙が出てしまった。
早く元に戻り,主人を笑顔で迎えてあげよう!!