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K's Gallery

武下久美子
東海市在住。

1996年、病に倒れ、原因不明の難病「RSD」を発症。両足と手足の自由を失う。 発症から1年半が過ぎた頃、友人に勧められて絵と出会う。 以来、自宅で闘病生活を送りながら、わずかに動く右手で絵を描き続けている。 友人や家族の協力で、旧東海市民病院や東海市市民活動センターなどで個展も開催。 2002年には作品を集めた著書『自分との闘い 自分への励まし』を出版し、 病気と向き合う辛さや周りの人たちへの感謝の思いを綴った。 全身に強い痛みが走る難病と闘いながらも前向きに生きる武下さんの姿は多くの反響を呼んでいる。
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ぐるりお遍路の旅
JTB

2010年 11月 1日のコラム

ランタナ 花言葉「協力」


ふと思い出した長男の、高校入試時のエピソードを綴ります。

私立高校入試の日の前の夜、
お弁当の下ごしらえをしました。
おかずは勿論、試験に勝つようにと、
「とんかつ♪♪」。 

当日の朝、
ピンポーン、ピンポーン・・・と、チャイムの音が。
「誰かなー・・・?」と布団から出て玄関を開けると、
長男の友達が、「バスに乗り遅れるよ」と
迎えに来てくれていたのです。 

私は「あっ・・・」。
急いで長男を起こし、
身支度をしている長男を横に見ながらおにぎりを作り、
カバンに放り込むように入れ送り出す
(勿論、トンカツは無い)。

無事試験は合格しましたが、
私って、これで母親と言えるのかと落ち込みました。

次は公立高校の面接の日の事。
その日はちゃんと朝ごはんを食べ(当然ですよね)
無事に面接が終わるのを祈りながら送り出す。

暫くして学校から、
「受験票を忘れてきているので、すぐ持って来て下さい」と
電話があり、息子の部屋から受験票を探し、急ぎ学校へ。

「大丈夫でしょうか? 面接間に合いますか・・・?」 
私の慌てふためく姿とは対照的な先生の笑顔、
「大丈夫ですよ」。

今だから笑って話せる事ですが、
そのそそっかしさは親子して、未だ治らです。