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K's Gallery

武下久美子
東海市在住。

1996年、病に倒れ、原因不明の難病「RSD」を発症。両足と手足の自由を失う。 発症から1年半が過ぎた頃、友人に勧められて絵と出会う。 以来、自宅で闘病生活を送りながら、わずかに動く右手で絵を描き続けている。 友人や家族の協力で、旧東海市民病院や東海市市民活動センターなどで個展も開催。 2002年には作品を集めた著書『自分との闘い 自分への励まし』を出版し、 病気と向き合う辛さや周りの人たちへの感謝の思いを綴った。 全身に強い痛みが走る難病と闘いながらも前向きに生きる武下さんの姿は多くの反響を呼んでいる。
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ニュース
ぐるりお遍路の旅
JTB

2015年 4月 13日のコラム

桜 「精神美」


3月31日、病院へ行く日の道程、
中ノ池の桜(ソメイヨシノ)を今春始めて観ました。

週を追うたび桜の蕾が膨らんでいたのは観ていましたが、
31日の日のソメイヨシノはすでに満開!^-^V。
春咲きの花はどのお花も綺麗ですが、
満開に程近い桜並木を目にすると、
やはり桜の美しさは絶品です♪♪

実は31日の深夜から、
又、私を苦しめるあの強烈な痛みが、
右足(幻肢痛)から付け根に至るまで走り、
その痛さでほとんど寝ること無く夜を明かした私だったので、
尚の事その桜の美しさに見とれ、
しばし強烈な足の痛みも忘れるほど心がほっこり、
和らぎました^―^。

でも、病院へ着いても
その痛みは(深夜より痛みの間隔は少し長くなっているものの)
続いていて、お昼ご飯も食べず、早々に家路へと戻りました。

いつもなら中ノ池の桜のトンネルを通るだけではなく、
時間を掛けて池の周りもじっくり観て回るのですが、
その日は痛みで余裕が無く、
すぐ自宅に戻りベッドの上に>×<。

でも桜の美しさは堪能できたので、
それだけでも良かったと主人に、
“今年も満開の桜を観させてくれて有難う!!
大きな喜びも必要だけど、
こんな辛くて苦しい痛みがあっても、
桜が観られた事に感謝しなくては^^。”

主人からその言葉に対しての答えは無かったけど、
“桜の花の絵、どうする? 
今日駄目でもまだ数日桜は咲いている、
痛みが治まったら今年の桜も描いて残しておくか・・・”
“桜の花の絵は描きたい、
それには早くこの痛みが足から去って行って欲しい!×!”と
顔を歪め、呟く。