◆愛三陸上部について
─── 愛三陸上部はどのような部ですか?
1979年に企業内学園の訓練生が「名岐駅伝」に出場するためにチームを結成したのが、陸上競技部の始まりです。1985年に会社の強化指定を受け、選手たちは会社に勤務しながら競技活動を行い、企業の名を背負って大会に出場しています。
11月の選考会で、実業団駅伝日本一を決定する大会、ニューイヤー駅伝の25年連続出場も決まりました。
─── 2025年4月に新監督に就任したときの気持ちを教えてください。
就任してまず最初に選手たちに伝えたのは「ニューイヤー駅伝で10位台に入る」という目標です。愛三陸上部は国内実業団トップレベルの大会で実績を残してきていますが、かつては10位台で争っていたニューイヤー駅伝においては、近年は20位台後半という結果に留まっています。まずは19位以内に返り咲きたいと思います。
─── 目標を果たすために取り組んできたことはなんですか。
これまでのメリハリを利かせた練習に加え、今期は前年よりも夏期鍛錬期を前倒し、走り込みやロード練習を強化してきました。ホームフィールドであるあいち健康の森公園はアップダウンが強く、ここを走りこんでおけばどのコースを走っても楽に感じられます。
選手自身が自分の課題を見つけ、自分で解決できる。それを全員ができるようなチームにしたいですね。個の力を伸ばし全体を底上げし、チーム一丸となって上位進出を目指します。
実際に、11月9日(日)に行われたニューイヤー駅伝の予選を兼ねた中部・北陸実業団対抗駅伝では、2024年の6位から順位を上げ、2025年は3位でフィニッシュ。成果は確実に現れています。
Interview2
新家裕太郎(にいなえ・ゆうたろう)選手、中西玄気(なかにし・げんき)選手、住原聡太(すみはら・そうた)選手
◆ニューイヤー駅伝で目指すこと、伝えたいこと
─── 新家選手はキャプテンとして初のニューイヤー駅伝ですね。
新家選手:入社3年目で、4月からキャプテンに任命されました。
部には13名の選手が所属していますが、僕自身は若い方で、今期は監督も新たに就任しました。チームとして新しい一歩を踏み出すことへの会社の期待の現れだと思いますし、僕らは会社や会社の仲間の理解があって競技活動が行えます。これまで主要区間をベテランに頼っていましたが、若手が1人でも多く出場して頑張って走り、期待に応えたいですね。
自分自身、今シーズンは世界陸上出場を目前で逃し悔しい思いもしましたが、気持ちを切り替え駅伝に向けてしっかり走り込んできました。主要区間で15位以内を目指して走り、チーム目標に貢献したいと思います。
─── 今年入社し、初めての駅伝に挑む住原選手。意気込みを教えてください。
住原選手:実業団ということで身構えていたのですが、部には若手からベテランまで広い世代がいて、元からのメンバーのように接してくれ、安心して陸上競技に集中できる環境が整っています。愛三陸上部最大の魅力は、年齢も専門種目も多様なメンバーの個性がひとつにまとまったときに生まれる爆発力だと思います。
そのなかでの自分の役割は先輩方に食らいついて勢いをつけること。持久力と粘りを持って前区の勢いを次の区につなげ、任された区間で責任を果たしたいです。
─── 中西選手は今回で10回目のニューイヤー駅伝になりますね!
中西選手:部では一番のベテランです(笑)。
選手としての記録もありますが、ニューイヤー駅伝では会社の名前を背負ってテレビに映ること、社名をみなさんに知っていただくことが実業団の選手として大事だと感じでいます。全員がフルスペックで走るのは難しいことです。でも全員が80%の実力を発揮できれば目標は達成できるはずです。
自分は良くも悪くも器用貧乏なので、当日は短い距離でも長い距離でもどの区間に配置されても対応できるよう準備しています。僕自身ニューイヤー駅伝10回出場は入社時から掲げていた目標です。元旦の朝、その舞台に立って目標を達成したいですね。
─── 最後に応援してくださるみなさんへ、メッセージをお願いします!
中西選手:駅伝は集団の走り、単独の走りなど、区間によって状況が異なります。常に全力を出すのではなく、どういう位置でいつ仕掛けるのか、選手個人と集団としての作戦、駆け引きが醍醐味です。テレビで映る範囲でしか伝わらないかもしれませんが、選手の駆け引きを楽しんでみてください。
新家選手:僕たちも、会社の方、地域の方、応援してくださるみなさんに、感動を届けられるような、“熱い走り”をお見せしたいと思います!皆さんの“熱い応援”よろしくお願いいたします。
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PICK UP ニューイヤー駅伝で応援しよう! 大会名 第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) 日程 1月1日(木祝) 8:30~(予定) 放送 TBS系列生中継
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