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ノスタルジックな街並みを楽しむ!常滑散歩

2021年10月04日 (月)

「焼き物のまち」愛知県常滑市


常滑市の歴史と特徴

愛知県常滑市は、知多半島の真ん中あたりの西側、伊勢湾に面したまちです。
窯業が盛んで常滑で作られた焼き物は常滑焼といい、古くから急須や茶器など生活雑器から醸造品を運ぶ甕(かめ)まで幅広く作られてきました。



 

また平安時代末期から今もなお生産が続く6つの代表的な産地(越前、丹波、備前、信楽、瀬戸、常滑)のひとつで、これらは総称して六古窯と呼ばれ貴重な日本遺産として注目されています。




出典:Premium Japan|越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前~六古窯は日本のやきものの原点~
https://www.premium-j.jp/spotlight/20190826_2948/#page-1
 
 
 

なぜ常滑が焼き物で有名になったのかというとその歴史は650万年前までさかのぼります。
かつてこのあたりには愛知・岐阜・三重の三県をまたぐとても大きな湖「東海湖」が存在しました。

 


出典:濃尾・各務原地名文化研究会|地名と文化(Geo-Culture
http://noukakuken.jp/calture/calt15.html
 

琵琶湖のおよそ6倍もあったというこの湖は、地殻変動により徐々に規模を縮小し100万年前には消滅しています。
しかしその湖底に溜まった蓄積物が良質な粘土として産出され、様々な焼き物が作られるようになったのです。
常滑焼のほか瀬戸焼、美濃焼など東海地方に焼き物の産地が多いのは、この湖の恩恵に授かったからだと言えます。

 


また窯業の発展には知多半島の地形も大きく関係しました。
知多半島はなだらかな起伏や小山の続く丘陵地が多く、傾斜を利用した窯造りにとても適していました。

 

 

繁栄期には知多半島全域の丘陵地にたくさんの穴窯が築かれたと言われています。そして室町時代になるとだんだんと窯は常滑へ集約されていきます。
集約の背景には、常滑が伊勢湾に面した海岸沿いにあり、海道を利用した流通が盛んに行われていたことが大きく上げられます。
生産された常滑焼は海路を通じて次々と全国へ運ばれた結果、六古窯最大規模の産地として繁栄することになったのです。


出典:旅する、千年、六古窯 - 日本六古窯 公式Webサイト [日本遺産] |常滑焼の概要と歴史
https://sixancientkilns.jp/tokoname/

 

全盛期には435か所あった事業所は現在58か所、1万人近くいた職人は1500人程に減少してしまいましたが、
当時から高い評価を得ていた陶工たちの技術は、歴史とともにさらなる進化を遂げ今もなお脈々と受け継がれています。

 



 

常滑散策の定番「やきもの散歩道」

「やきもの散歩道」とは

常滑市のなかでも昭和初期に栄えた窯業集落一体は、今でも煙突や窯、工場などが当時の姿のまま残っており、多くの作家や職人が居を構えながら制作活動しています。
この集落を「やきもの散歩道」と呼んでいます。

 
 
迷路のような細い路地を抜けると、そこには昭和初期の雰囲気が残るノスタルジックな世界が広がり、まるでタイムスリップしたかのような不思議な感覚に包まれます。
当時の建物が残っているのはもちろんのこと、割れたりかけたりして製品にならなったもの、窯焚きの工程で出る廃材等を道路や擁壁、建物の土台に再利用したことで、長い年月をかけて町全体が常滑焼で溢れる唯一無二の空間になっているのです。




 

近年、ギャラリーや雑貨店、カフェなど街並みを活かしたお洒落な店が増えたことで、昭和の風情を残した歴史的産業遺産を巡ることができる場所として人気が高まってきました。
休日になると老若男女問わず散策を楽しむ観光客で賑わっています。


 

 


やきもの散歩道のスタート地点は、名鉄常滑線「常滑駅」から徒歩5分のところにある常滑市陶磁器会館。
とこなめ観光協会では、ここを中心に2つの散策ルートを紹介しています。


 

Aコース1.6㎞(所要時間約60分)では、レンガ造りの煙突や窯、黒壁の工場など独特の雰囲気を味わう散策が楽しめます。
また、Bコース4㎞(所要時間約2時間30分)は、常滑焼の歴史や産業観光施設INAXライブミュージアムなどを含む見ごたえたっぷりのコースとなっています。

 


 

見逃せない!フォトジェニックスポット♪

やきもの散歩道の中で、写真映えするオススメスポットをご紹介します!
まずはとこなめの見守り猫「とこにゃん」。



大通りを覗くように佇むインパクト抜群の巨大な招き猫。顔の高さに歩道橋があるので間近で撮影することができますよ!

 

廻船問屋 瀧田家の南側にある坂道「でんでん坂」



壁に積まれているのは常滑焼の焼酎瓶。地面には、土管を焼く際に使われた「ケサワ」が埋め込まれています。

 


左右の壁に常滑焼が使われている「土管坂」

 
明治時代の土管と昭和初期の焼酎瓶が壁を覆っています。SNSでもよく見かけるやきもの散歩道を代表する撮影スポットです。

 


昭和49年まで使われていたという10本の煙突が特徴の「登り窯」


現存する登り窯としては日本最大級で見上げると圧巻。国の重要有形民俗文化財であり、近代化産業遺産にも認定されています。

 



 

見て楽しむ散歩道

 

Novelties T&T ノベルティーズティーアンドティー


かわいい動物の置物を中心に、昭和4060年代の海外向けノベルティを扱う雑貨店。ネコや犬、うさぎ、小鳥など見ているだけで癒される昭和レトロなアイテムが驚くほど安く手に入ります。

ノベルティが生産されていたのは戦後から昭和末期まで。店主が大切に残していた当時の“在庫”を販売しているため、店頭に並ぶのは二度と手に入らない貴重なものばかり。
ときにはプレミアのつく逸品が並ぶこともあるため、マニアが足繫く通っているんだとか。





 

 

moriina



焼き物工場だった建物を改装した常滑焼のセレクトショップ。大切に使いたいと思える器との出会いをコンセプトに20名弱の作家さんの作品を取り扱っています。


常滑焼と一言でいっても、繊細な技術を要する急須のような作品から質感に宿る美しさを大切にした素朴で力強い暮らしの為の器まで作風は様々。
そこには時代のニーズに合わせて変化してきた常滑焼の歴史と柔軟性が感じられます。

 


芸術性はもちろん用途を重視し実用性を兼ねた作品が多く、コレクションとしてではなく暮らしの一部として常滑焼を使ってほしいというオーナーの想いが感じられます。
ビビっとくる器に出会えたらぜひ迎えてあげてくださいね。

 

 

パン工房 風舎 常滑店



素材を活かしたシンプルな味わいが人気のパン工房風舎。
食パンやひとつひとつ丁寧に焼き上げるラスクやスコーンをはじめ、約30種類ほどが順次店内に並んでいきます。

 

 

なかでも一番人気はコクのある常滑牛乳をつかったメロンパン(270円)。サクサクのクッキー生地とふわふわのミルクパン、一口食べると優しい甘みとくるみの香ばしさがふわっと広がります。


 
また季節のパンも好評で、これからの時期はりんごやさつまいも、栗を使ったパンも見逃せません。一度に焼ける数が限られるため、オーブンは常にフル回転。
それでも焼き上がりと同時に売り切れてしまうこともしばしば。お目当てのパンがあるなら予約がおすすめです。


 

 

 

足湯カフェ 俺の金の焼き芋


足湯に浸かりながら焼き芋スイーツを楽しめるのが新感覚のカフェ「俺の金の焼き芋」。やきもの散歩道の途中にあり、散策で少し疲れた足とお腹を癒すにはぴったりのお店です。


看板メニューは、廃材になるはずだった常滑焼の土管を利用してつくる焼き芋。しっとり&ホクホクで黄金色に光る蜜がたっぷり。
そのまま食べてもおいしいけれど冷たいジェラートをのせる「焼きジェラ」はとにかく絶品。王道はバニラですが、抹茶やチョコなど好みの組み合わせを見つけるのも◎

 テラスでは常滑焼の土管を再利用した足湯、室内には角質を食べてくれるというドクターフィッシュの足湯も。タオルの貸し出しもあるので気軽に楽しめますよ。




大蔵餅



焼きものの町で働く人々に愛されてきた餅菓子と、知多半島の食材を使った甘味を楽しめる和菓子屋「大蔵餅」。やきもの散歩道からは少し外れた場所にありますが、遠方から通うファンも多い人気のお店です。

 

 

看板商品のよもぎの新芽を練り込んだお餅を自家製の餡でくるんだ大蔵餅は、さわやかな香りと北海道産の高級小豆の優しい甘みが広がる上品な和菓子で手土産にもぴったり。



また甘味処では大蔵餅入りの和風パフェ、自家製餡を使ったぜんざいなど和スイーツのほかにも、地元農家から直接仕入れる季節の果物を使った限定メニューがいただけます。
なかでもトッピング豊富なふわふわのかき氷は夏になると行列必須。和庭園を眺めながらのんびりカフェタイムはいかが?

 
 

 



 

聖地巡礼散歩道

やきもの散歩道の趣ある風景は、映画のロケ地やアニメの舞台としても使われています。
古くは1988年公開の「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭」。これはWEBで検索してもあまり出てこないほどレアな情報です。
続いては、2008年から2009年にかけ3部作で公開された「20世紀少年」。
当初常滑でのロケは予定していなかったようですが、常盤貴子さんの出演シーンを中部国際空港で撮影したことをきっかけにやきもの散歩道でのロケが実現したそうです。
そして、20206月よりNetflixにて独占配信された「泣きたい私は猫をかぶる」。常滑市内の各所が舞台として使用され、やきもの散歩道ももちろん登場します。



映画「泣きたい私は猫をかぶる」公式サイト
https://nakineko-movie.com/
 
常滑のまちを散策しながらロケ地を探してみませんか?





 
【参考サイト】
    常滑焼の概要と歴史 | 旅する、千年、六古窯 - 日本六古窯 公式Webサイト [日本遺産] - (sixancientkilns.jp)
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD220TP0S1A320C2000000/
    http://tokonamesanpo.jp/index.html
 

【店舗情報】
・ノベルティーズ T&T
住所:常滑市栄町6-15
電話:0569-35-3737
営業時間:10001700
定休日:不定休
 
morrina           
住所:常滑市栄町7-3
電話:0569-34-6566
営業時間:10001700
定休日:水曜
 
・パン工房 風舎 常滑店
住所:常滑市栄町3-90
電話:0569-34-8833
営業時間:11001700
定休日:火曜
 
・大蔵餅
住所:常滑市鯉江本町2-2-1
電話:0569-35-2676
営業時間:10001900
定休日:不定休
 
・足湯カフェ 俺の金の焼き芋
住所:常滑市栄町2-88
電話:090-8475-6249
営業時間:10001700
定休日:不定休

※新型コロナウイルスにより営業時間や定休日が変更されている場合があります。店舗に直接お問い合わせください。

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