大府商工会議所 創立20周年を記念した展示会「大倉陶園展(おおくらとうえんてん)-オールド大倉の精華-」が、大府市歴史民俗資料館で開かれています。
大倉陶園は、「良きが上にも良きものを」という大府市にゆかりのある大倉 孫兵衛
(まごべえ)、和親
(かずちか)親子によって1918年(大正8年)に創立された陶磁器メーカーで、国賓や要人をもてなす「美術陶磁器」の製造に力を入れました。
大倉親子は、日本陶器株式会社(現ノリタケカンパニーリミテド)、東邦陶器株式会社(現TOTO株式会社)、日本硝子株式会社(現日本ガイシ株式会社)の設立に携わるなど、日本の陶磁器産業の発展に尽力してきました。

会場には、金で縁取られた皿やスープ碗皿
(わんざら)をはじめ、ポットやデミタスセットなどが展示されています。

これらの作品は、サンドブラストの方法を用いた金蝕
(きんしょく)、漆の上に絵具の粉を蒔き綿で軽く擦りながら丹念に染み込ませていく漆蒔
(うるしまき)、本焼成した白生地にコバルト絵具で絵付けをする岡染め
(おかぞめ)など、大倉陶園ならでは高い技術を用いてつくられています。

かつて要人などのもてなしの席で使われていた洋食器は海外メーカーのものでしたが、大倉親子は私財をなげうち「国産」洋食器の製造に挑みました。

展示会では他にも、ペルシャ模様を金で描いたフルーツ皿なども見ることができます。

「大倉陶園展-オールド大倉の精華-」は、3月12日(日)まで開かれています。
▼メディアスのエリアニュースでも放送されました|1月31日(火)放送
※この記事は、1月31日(火)に放送された「メディアスエリアニュース」をもとに作成しています▼詳細はこちら
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